「フンッ、この俺に挑んでくるとは。負けると知りながら威勢だけはいいもんだな。」
カラミティは余裕の態度で言う。

「あなたこそ人の薬を盗んで強くなるなんて恥ずかしくないの?」
サニーは言う。

するとカラミティは思わぬ言葉を口にした。
「俺は既に十分強くなってるからこれ以上パワーアップする必要はなかった。けどさらに強くなるべく俺はあの薬を盗んだんだ。おかげで今の俺はもう不死身だから俺を倒すことは絶対無理だ。それでもやり合うか?」
カラミティはそう言うと拳を黒く光らせた。

そして

「はっ!」

ズドオオオオオオオオオオオン

黒く光った拳からは凄まじい威力のエネルギー弾が発射された。
サニー達はすぐ避けたが、後ろの壁に直撃すると勢いよく爆発して大きい穴が開いた。

「ならこっちも行くわよ!」
サニーはそう言うと手を白く光らせ、カラミティに向かった。

そして

「うおりゃああああああああああ!!」

ドッゴオオオオオオオオオン

サニーの強烈な一撃でカラミティはその場に倒れた。

「意外とあっさりね。」
「そうみたいだな。」
フローラとマイケルは言う。

しかしその直後、カラミティの方から黒い衝撃波が飛んできた。

「皆避けて!」
サニーの合図で一斉に避ける。

そして

ドドオオオオオオオオオオオオン

壁にぶつかった衝撃波は凄まじい爆発を起こして消えた。

「なんて威力なの?」
サニーは驚く。

そこへカラミティが口を開いた。
「俺を倒すことは出来ないと言ったのが分からないのか?俺はあの薬を元にさらに強力な薬を開発したんだ。この二つの薬を併用すればもう何も怖くないし俺を倒すこともできない。だから俺と戦うなんぞ無駄なんだよおおおおおおおお!!!」

カラミティはそう言うとエネルギー弾を連射した。

「これじゃ近づくこともできないわ。」
サニーは苦悩した。

「でもここでとどまってちゃ何も変わらない。」
サニーはそう言うとカラミティに立ち向かった。

マイケルとフローラもサニーに続き、一斉にカラミティに攻撃を仕掛けた。

「はあっ、だだだだだだだだ!!!」
三人の猛攻でカラミティは少しずつ追い込まれてゆく。

そして

「おららららららららら!!!」
一斉に発射したエネルギー弾はより威力を増していた。

畳み掛けるように一斉にマシンガンを発射し、トドメを刺す。
しかしそれでもカラミティは余裕の表情を変えなかった。

「全員まとめてぶっ殺してやるよ!!」

ドゴォッ

カラミティは三人を殴り飛ばし、反撃する。
攻撃を受けた三人はそのまま後方の壁に激突した。

そして

「これでおしまいだああああああああ!!!」
エネルギー弾と衝撃波を同時に連射してトドメを刺した。

「サニー、みんな!」
ルージュは三人の元へ駆け寄るが、攻撃を受けた三人は再び全身から血を流しながら倒れたのだった。
「ふっ、遂にくたばったか。」
カラミティは倒れた三人を見て言った。

「あいつらもくたばったことだし、いよいよ地球を乗っ取る日も近いな。我が地球は我々のものとなるのだあああああああ!!」
自信満々に豪語するカラミティ、しかしその時だった。

「地球を乗っ取って何をするというの?そんなに自分が支配して何がしたいっていうの?」
少しずつ起き上がりながらサニーはカラミティに問いかける。

「俺はこの或星の支配者になって俺達の物にしてえんだ。」
カラミティはその全てを話した。

続く

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